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11月~12月の展示のお知らせとなります。
皆様のお越しをお待ちしております。

YUJI TAKANO 「Invocation」
2025.11.25(火)ー11.30(日)
13:00-19:00(最終日~17:00)
高野さんの制作は写真を撮るだけにとどまらず、映し出す支持体にも滲ませたりしながら、和紙に写真を沁み込ませています。元にあった輪郭をぼかしていくことで、よりイメージが膨らみ高野さんの作品の魅力となっています。
是非、この機会に高野さんの作品世界をご高覧下さい。
【ステイトメント】
安心や不安、感動といった感情の気配は、ときに理屈では説明のつかないような祈りや呪いのような行為から生まれてきた。それは、たとえ叶わないとわかっていても何かにすがり、世界とつながろうとする私たちの根源的な営みであり、制御できない自然や現象に寄り添いながら生き延びるために生み出されてきた、世界と虚構とのあいだに立ち上がる関係のかたちなのだと思う。
私は、写真を素材として扱いながらも、その制度や機能から離れるように制作している。
写真を溶かし、滲ませ、和紙に移行することで、そこにあった意味や輪郭は曖昧になり、代わりに気配や痕跡、
時間の重なりといった、不確かで制御できないものが立ち上がってくる。
それは、情報に覆われた現代の可視世界に対する、小さな祈りのような行為なのかもしれない。
感覚と虚構がつながる「新たな自然」を探しながら、その関係を手繰り寄せるために残された痕跡が、
私自身のInvocationだと思っている。


「夕顔」インク・和紙、w37cm×h50cm、2025年
「藍の間」インク・和紙、w73cm×h91cm、2025年、
高野 勇二 Yuji Takano
【プロフィール】
1984年 神奈川県生まれ
里山や川に囲まれた環境で育ち、自然の気配を原風景として制作に反映。
デザイン会社勤務を経て看板施工の現場に関わる中で、
素材の滲みや偶然の作用に出会い、独自の表現へと展開。
現在は「新たな虚構」をテーマに、不確実な世界を、
自身の根源的な感覚から生まれる営みを介して再構築している。
【個展】
2024 「素朴な光」ニュースペース「パ」
2021 「不思議な戦慄」アートコンプレックスセンター 東京
【グループ展】
2024 「IDEMITSU美術展2024」国立新美術館
2023 「WATOWA ART AWARD EXHIBITION」WATOWA GALLERY THE BOX TOKYO
2023「icon contemporary photography」AXIS Gallery
2023 「y-GenerationⅧ」西武渋谷店
2022 「WATOWA ART AWARD EXHIBITION」WATOWA GALLERY THE BOX TOKYO
2022 「FACE選抜作家小品展」REIJINSHAGALLERY
2022 一般社団法人日本アートテック協会「100人展」
2022 「FACE展 2022」SOMPO美術館
2021 「シェル美術展2021」国立新美術館
【入賞歴】
2024 「IDEMITSU美術賞2024」入選
2023 「WATOWA ART AWARD」入選
2023 「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2023」多和田有希賞
2022 「WATOWA ART AWARD」山峰賞
2021 「FACE2022」入選
2021 「シェル美術賞2021」入選

NAOHISA YAMAGUCHI
な ず き
2025.12.16(火)ー12.21(日)
13:00-19:00(最終日~17:00)
この度、山口直久さんの個展を開催致します。
弊ギャラリーでは3度目の個展になりますが、今回は今までとは違った新たな作品展開をされています。
能面のような不思議な面持ちの顔と特徴的なシルエットに加え、作家の山口さんが語る脳内のイメージとは一体どうのようなものなのでしょうか?是非、間近で作品をご覧頂けたら幸いです。
皆様のお越しをお待ちしております。