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10月の展覧会のお知らせになります。
皆様のご来場をお待ちしております。
石神雄介
「Play in the depth ー深層の戯びー」
2024/10/15 (火)-10.27 (日) *月曜休廊
13:00-19:00(最終日は17:00まで)
*初日よりオンラインショップをオープンいたします。
Gallery Dalstonではこの度、石神雄介の個展を開催いたします。
石神は、生まれ育った風景や関係してきた人物や生き物との記憶と自分自身との関わりをモチーフとした制作をしています。
予備校在学中に、石神はよく実際の風景(夜景)をスケッチしていたと言います。その後、東京藝術大学在学中に20世紀アメリカの抽象表現主義の作品から影響を受け、大きな画面で抽象的なイメージを描き始めました。大学卒業後に自身の描き方を模索する中で、完全な抽象にこだわるのではなく、具象的なイメージも取り入れるようになります。公募展FACE展にて優秀賞を受賞した事を皮切りに、絵画だから実現する具象・抽象の混ざり合うような、自身の記憶やイメージを伝えるための作品を作るようになったと言います。
石神の描く世界を見ていると、深く深遠な場所に連れて行かれるような不思議な心持ちがします。時にそれは誰かの記憶と重なり、新たなイメージも呼び起こす事でしょう。描かれているのは現実の場所のようでもありますが、はたまた記憶の中の場所や存在なのでしょうか。それを想像し辿ることが、石神作品の魅力だと思います。
また、石神の使う深みのある色遣いも、もう一つの魅力です。元来、鮮やかな色を好んで使うことが多かったそうですが、在学中に色を抑制していた時期があったと言います。その頃にデッサン的なトーンの調和を意識するようになり、再び鮮やかな色も使うようになった時に、より色の深みが増し色調が豊かになってきたそうです。
是非、石神作品の魅力を間近でご覧いただけましたら幸いです。今展では新作17点を展示予定です。
図録も販売予定ですので、是非楽しみにして頂けましたら幸いです。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
「ゆっくりと下へ下へ、森の奥底に、たっぷりと深い漆黒の水を湛えた泉が、いつもそこにある。手のひらで掬いとり、僅かばかり口にする。この水はきっと、遠くの水源とも繋がっている。渇いた喉にイメージが流れ、浮かび上がる。
海岸で燃える男、夢を見る赤児と老人、深夜の遠吠え、黄昏の停留所…
私はひとり絵の具を練り、それらが現れるのをじっと見ている。」 石神雄介
「遠吠え」H1000×W652(mm)、油彩・キャンバス、2024年
「深い森Ⅴ(コーデノロジストの夢)」H727×W500(mm)、油彩・キャンバス、2024年
石神雄介 / ISHIGAMI Yusuke プロフィール
1988 千葉県生まれ
2012 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業
【個展】
2023 「A place named me」 オープンスタジオ(千葉)
「SEIZAN GALLERY TOKYO凸 石神雄介 - Call -」 SEIZAN GALLERY TOKYO凸(東京)
「INNER DRIVE」 gallery blue 3143(東京)
2022 「透明な日」 オープンスタジオ(千葉)
「Call」 スタジオ35分(東京)
2021 「画家の模型(眩暈と剥離)」 オープンスタジオ(千葉)
2020 「光景の背後」 EFAG East Factory Art Gallery(東京)
2015 「頂上への沈降」 船橋市民ギャラリー(千葉)
【グループ展】
2024 「Shades」REIJINSHA GALLERY(東京)
「Dalston group exhibition -part6-」Gallery Dalston(東京)
2023 「境界としての、ひと、情景」 ギャラリーgreen&garden(京都)
「たいせつなもの展-HERO-」 靖山画廊(東京)
2022 「FACE 展 2022」 SOMPO美術館(東京)
「FACE 展 選抜作家小品展 2022」 REIJINSHA GALLERY(東京)
「Idemitsu Art Award 2022」 国立新美術館(東京)
2021 「ふなばし現代アート展 第8回 アラカルト」 船橋市民ギャラリー(千葉)
【受賞歴】
2022 FACE 展 2022 優秀賞
2022 Idemitsu Art Award 2022 入選
古庄真理子 「それぞれの光」
2024/10/29 (火)-11.3 (日)
13:00-19:00(最終日は17:00まで)
*初日よりオンラインショップをオープンいたします。
この度、古庄真理子の個展を開催いたします。
水の中から水面を眺めたときに、キラキラと光る泡粒のようなもの。絵の具を溶いた時に、じわりと滲む水玉たち。古庄は幼少の頃、そういったものたちの美しさに惹かれ、その様子を描くことが好きだったと言います。大人になるにつれ、進路を考えた時にファッションの道に進みますが、心の中では絵を描く想いをどこかにしまいきれずにいました。そうした中、気持ちと環境を一新したとき、銅版画に出会います。銅版画の様々な技法や美しさ、表現方法の奥深さに次第にのめり込んでゆきます。
工房のある、緑と空気が心地よい環境の中で制作するうちに少しずつ気持ちの赴くまま、自由に制作を出来るようになったと言います。形のない想いを描きたいという気持ちを、長い間心にしまったまま大人になってしまった今、描くという表現そのものが、幼い頃の自分の内なる想いを癒す行為でもあるようだと言います。
コロナ禍を機に、古庄は自宅でも制作できるガラス絵やメディウムはがし刷りという新しい技法の版画にも取り組み始めました。全ての技法に共通している「反転性や偶然性」から生まれる色彩の効果は、時には予測していたもの以上の仕上がりとなることもあり「自分以外のなにか不思議な力」が介在しているような、神聖な感覚になるのだと言います。
彼女の作品からは光や音、空気感や湿度などといった心の記憶を呼び起こし、また、癒されるような抒情詩的な趣きがあります。今回「それぞれの光」というタイトルにもありますが、3種の技法による表現の違いもお楽しみください。
是非、古庄作品の魅力を間近でご覧いただけましたら幸いです。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
季節ごとの空気や温度・光や風など、形のないものへの関心を創作モチーフに日々制作しています。
透明なガラスの裏に絵を描き、表から鑑賞するガラス絵は、色を重ねる順番や左右が通常の絵画とは逆になります。
反転や偶然性が面白い効果を生み出す感覚は、版画の世界に通ずるものがあります。
本展では一版多色凹凸刷り銅版画・ガラス絵のほかに、アクリル画に使われるジェルメディウムを利用した新発想の版画、
ポリプレート版メディウムはがし刷り版画を展示いたします。
3つの異なる技法を用いた作品群から放たれる「それぞれの光」をお楽しみください。
古庄真理子
と き
「浮かぶ時間」ポリプレート版メディウムはがし刷り版画 W595×H715mm
「Rainy」一版多色凹凸刷り版画/エッチング・アクアチント W250×H250mm
古庄真理子 略歴
長野県生まれ
1997年文化服装学院ファッション工科専門課程アパレル技術科修了
2013年より今村版画造形にて版画家 今村由男氏に師事 銅版画をはじめる
【受賞・入選歴】
2015 第35回カダケス国際ミニプリント展(スペイン)
2016 第84回日本版画協会版画展(東京都美術館)
第1回TKO国際ミニプリント展(東京・京都・大阪)
第36回カダケス国際ミニプリント展(スペイン)
第15回レッセドラ国際小版画展(ブルガリア)
第8回メキシコ国際平和版画展(メキシコ)
2017 第37回カダケス国際ミニプリント展WINNERグランプリ受賞(スペイン)
第19回ヴァルナ国際版画ビエンナーレ(ブルガリア)
第8回スプリットグラフィック国際版画ビエンナーレ(クロアチア)
2024 第14回大野城まどかぴあ版画ビエンナーレ審査員特別賞受賞
【個展】
2017 「色彩の奏でることばたち」(ギャルリイグレグ八が岳/山梨)
2018 第38回カダケス国際ミニプリント展 受賞個展・審査員(Taller Galeria Fort/スペイン)
2019 「揺れる光の片隅に」(ギャルリイグレグ八が岳/山梨)
2021 「Breath 2021 Vol.2 古庄真理子展 さざめくひかりの水面を掬って」(アンフォルメル中川村美術館/長野)
2023 「ひかりの澄む場所」(ギャルリイグレグ八が岳/山梨)
2024 「かすかに響く」(かんてんぱぱホールA/長野)
【グループ展】
2023 四大門国際交流展(韓国 全州市)
2023/2024 南無展(ギャラリー南無/長野)
【パブリックコレクション】
カタルーニャ国立図書館(スペイン)
と き
「染まる時間」ガラス絵/ガラス・アクリル絵具・オイルパステル・色鉛筆 W150×H150mm/額寸:W272×H272×D35mm